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有為転変

大学に入ったのもかれこれ10年以上も前のことだけど、大学に入ったことによって、結構変わったことがあって、

 

一番なのは、本を読むようになったこと。

 

今となれば、女の先生で名前も忘れたけど、確か、墓石屋の二代目社長で話がとにかく面白かった。その先生曰く、

 

「とにかく本を読みなさい。」と。

 

「高校の時に国語の授業で夏目漱石のこころを読んだことがあると思うけど、内容がよくわかんなかったでしょう。で、いま、読んでもよくわからないでしょう。けど、20歳をすぎてからもう一回読みなさい。こころの良さがわかるようになってるから」とも。

 

なぜかこの言葉がずっと頭の片隅から離れなくて、20歳を過ぎたあたりに「こころ」を読んだ。ちなみに、高校の国語の授業で読んだことがあるけど、そのときは全く何の話かわからなかった。

 

が、改めて読む夏目漱石の「こころ」はその時と全く別のものだった。

 

こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館)

こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館)

 

 

言葉では表せないほどの衝撃を受けたし、感動もした。最後あたりはひたすら号泣だった。

 

これ以降、小説も読むようになったし、読書熱がさらに増した。

 

大学時代に有名な作家についてはほとんど読んだ。唯一、一人だけ手を出せずにいた。正確に言うと、大学時代にその作家の著作を読んだけど、内容がさっぱり理解できず、その作家を読むのは時期尚早だと思い、その作家に関しては読むことをやめた。

 

大学を卒業し、社会人3年目あたりに職場で本好きな後輩と飲んでいた。お互いに好きな作家や好きな本のことについて話していたときに、後輩が

 

「私、村上春樹を読んで、面白いという人がダメなんですよ。」と。

 

村上春樹か。。大学の時に「アフターダーク」を読んで以来、読んでないな。。大学時代に唯一読まなかった有名な作家は村上春樹だった。

 

そのことを後輩に話すと、村上春樹のデビュー作「風の歌を聴け」を貸してもらった。

 

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

 

 

アフターダーク」よりは内容理解できたけど、正直、村上春樹の良さが全くわからなかった。

 

ということを5年前の今日、mixi日記に書いていた。

 

が、とある先輩に、村上春樹は「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」あたりから面白くなるよ。と言われて、デビュー作から順を追って、村上春樹を読み始めた。

 

その先輩が言うとおり、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」で見事にはまってしまった。これを境にすっかり村上春樹に魅了された。アフターダークだけはなぜかトラウマみたいで、未だに再読はしてない。いつかは読もうとは思ってるけど。

 

5年前、面白くなかったといった村上春樹のデビュー作は一昨日もう一度読んだ。

 

5年前とは全く違う感想だった。面白かったのだ。

 

「こころ」しかり「風の歌に聴け」しかり、こうも再読で感想が180度変わるとは思わなかったからびっくりもしたけど。

 

再読にチャレンジしたいのは「老人の海」かな。

 

 

老人と海(新潮文庫)

老人と海(新潮文庫)

 

 

 

数年前、そろそろ外国文学にチャレンジしようと、ヘミングウェイの「老人の海」から始めてみたけど、その面白さが全くわからなかった。

 

これまた「老人の海」の面白さを理解できるにはまだ若すぎたのかなーと思い、外国文学を読むことをやめた。

 

あれから結構時間も経ったし、もう一度読んでみようかなーよし、そうしよう。