サービスの達人たち

「サービスの達人たち」

 

 

サービスの達人たち (新潮文庫)

サービスの達人たち (新潮文庫)

 

 

 

本の中に出てくるのはどれも経験したことのない職種のサービスの達人たちばかりで、イメージが難しかったけど、面白かった。

高級車のディーラー、江戸前の老舗天ぷら屋、三助、ウィスキーのブレンダー、ゲイバー、電報、キャバレー、興行師、靴磨き。。

 

今の時代に存在しないものもあれば、存在自体が珍しいものもあるけれども、非常に魅力を感じさせられた。そして、何よりもエピソードが面白いし、勉強になる。

 

どの達人のエピソードから思うのは、手がかけられ、心が込められてること。現代からしてみれば、非効率かもしれないけれども、サービスとは?と考えされられる本でした。

 

文庫本は著者以外の方が書く解説も一つの楽しみであるのだけれども、この本の解説もまた秀逸である。解説の前に、あとがきシリーズ(あとがきに代えて、あとがきに続けて、あとがきの決定版)も読み応えがある。

 

続編も出ているらしいので、ぜひ読んでみたいと思う。