流星ワゴン

 

流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン (講談社文庫)

 

 

読書が趣味です。と言うと、何を読むのかと聞かれることが多い気がする。

 

正確な比率を測ったこともないが、おそらく、小説とビジネス書が半々な気がする。

 

小説は作家が偏る傾向になりつつある。

 

ちなみに、好きな作家は、

 

(順不同)

白石一文

黒木亮

村上春樹

東野圭吾

海堂尊

池井戸潤

北方謙三

山崎豊子

森博嗣

 

は全作品とはいかなくとも、作品の8割以上は読んでいると思う。

 

近年、どうしても読む小説が上記の先生に偏りがちだったので、去年、2017年はこれまで読んだことのない作家をなるべく読むようにはした。が、それでも、有名だけど、小説売れてるけど、なぜか読む気にはなれない作家がいる。

 

その一人、重松清さん。

 

ようやく読みました。流星ワゴン。初めて読むにはちょっと長いものを選んでしまったかなと思ったけれども、めちゃくちゃ面白かった。やっぱり、読まず嫌いはダメですね。物語の途中から涙無しには読めなかった。。

 

自分はリストラされ、妻は浮気、子供は登校拒否、人生に行き詰まった主人公は生きていても仕方ない、死んでもいいと思っているときにあるワゴンに乗る。

そのワゴンを運転していたのは5年前に交通事故で亡くなっていた父と子。

 

大切な時に連れて行くと言われ、行った先は過去だった。

(過去には行くけれども、そこで過去とは別の行動をしたところで、未来は変わらないルールがある)

 

未来のすべてを知っている主人公は様々な思いを馳せながら、過去の自分の言動を思い出し、後悔をしないように、行動をする。(未来は変わらないけど)

 

色々知ってしまっている主人公は最終的に死ではなく、ワゴンに乗る前の状態(リストラされて無職、妻は毎日浮気、子供は登校拒否)に戻ることを選択し、生活を一新させる。

 

簡単なあらすじはこんな感じ。

 

諸説によると、人は一日に約9000回もの選択をしているらしい。そして、そのほとんどは無意識によるものらしい。

 

だとすれば、その選択が良かったのか悪かったのかを後悔するよりも、その選択がよりよいものになるように行動していく方がより良い未来につながる。もとより、ほとんどの選択が無意識であるので、考える猶予なんてなく、リアルタイムで「いま」という瞬間の行動が重要ってことなのかな。と改めて、流星ワゴンから思いました。

 

重松清さんの作品は引き続き読んでいきたいと思います。