BOSS
タイトル通り、5月の2冊目。
主人公の一人は、GM経験1年目。効率の良い野球を理想とする。
もう一人の主人公は、メジャー歴50年のベテランGM。数字やデータだけでは野球はわからないと言う。
対照的な2人を交互に取り上げ、物語は展開していくのだけれども、”BOSS”のあるべき姿について考えさせられた。と思ったときに、いつも思い出す言葉がある。
小説の中でも、BOSSとは何か、人を動かすについて言及していて、
効率の良い野球を理想とする1年目GMは、自分の理想像に拘りすぎるあまりに、選手の求めること、気持ちを無視し、チーム、スタッフとの関係が悪化。序盤は良かったチームの成績も徐々に悪くなる。
一方でベテランGMはとにかく現場に足を運び、自ら欲しい選手を口説く。選手に対しても自ら活を入れ、序盤は悪かったチームの成績は右肩上がり。
やっぱり、山本五十六さんのこの名言に尽きると思った次第。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず」