超一流とは
本の構成は、
・心の持ち方
・サービス
・自分の活かし方
・生き方
の4部構成でできているけれども、具体的には、
「一流が~~ならば、超一流は~~である。」
で一つのエピソードが始まり、上記「」のこころを解説している。
たとえば、印象に残ったものとして、
働く意味がわからなくなったとき…
「一流が、責任感で働くならば、超一流は、自分のために働く。」
そのこころは、
サービス業で働く人々は、ときとして、自分では気づかないうちに誤った習慣を持つ傾向がある。それは、サービス精神が旺盛であればあるほど陥りやすい存在だ。と述べる。
著者は当時の上司に「何のために働いているのか?」と聞かれたときに、
責任感、ゲスト、会社のため。と答えたら、上司に、それらがモチベーションでは、人の2倍の仕事はできても、5倍の仕事はできない。と言われる。
上司は責任感、ゲスト、会社のために働くのでは、自分の中で”ここまでしてあげたんだから、もういいだろう”という気持ちを生む。そして、感謝されなかったときに、”こんなにしてあげたのに、なぜ感謝してくれない”気持ちにもなると。
サービス業を選ぶ人は”人を喜ばすことが好きだから”という理由が多いが、それは、人の喜ぶ顔を見たときに、自分が幸せを感じるから。であり、人を喜ばすことは最終目的ではなく、手段である。が、多くの人はこれを勘違いし、最終目的である自分の満足のためにを忘れてしまっている。
「一流が~~ならば、超一流は~~である。」
がひたすら続くのだが、巷にあるサービス、ホスピタリティについての本とは目線が異なり、勉強になる。おわりに。の文章がまたいい。
”人の経験を受け入れるときに、それを邪魔するものがある。「自分」というとても厄介なものだ。(中略)この厄介な「自分」をコントロールすることができたとき、大きいな進展が訪れる。”
自分への戒めの言葉として覚えておこう。